ぽぷら通信第28号ができました。
6月1日に非正規社員の給与のあり方に関して、正反対の最高裁の判決が2つ出ました。
同一労働同一賃金と言われて久しくたちますが、ひとつの目安が示されましたので、正社員以外の方の給与のあり方を早急に見直しましょう。
そしてもうひとつ、わかりづらい『社会保険』を解説します。
カウンセラーというと少し曖昧なイメージが先行していましたが、今年から、心理系国家資格として『公認心理師』が誕生します。今月1日に締め切られ、9月9日が最初の試験日です。
この公認心理師は、主として医療・教育・福祉の現場で活躍するとされ、民間資格の臨床心理士とのすみわけはこれからの課題となっています。どちらの資格も実技試験はないものの、心理系大学院の卒業資格が必須で、幅広い知識を要求されます。
一方、産業カウンセラーは歴史もあり、以前は国家資格だったものの、小泉政権時代の2009年に民営化され、その後2016年、キャリア形成を重点的におこなう『キャリアコンサルタント』が国家資格化された経緯があります。こちらの2資格は、知識の難易度はそれほど高くないものの、カウンセリング実技の能力が求められます。
産業の現場においては、従業員の育成なら『キャリアコンサルタント』、メンタルヘルスや組織開発なら『産業カウンセラー』という役割の違いがあります。
『キャリアコンサルタント』『公認心理師』と、続々と心理系国家資格が誕生している背景には、それだけニーズが高まっているということですね。
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『産業カウンセラー』
=メンタルヘルス・キャリア形成・職場の人間関係改善など、職業人の問題解決をサポートする専門家